声を出す前の準備運動あれこれ ~ その2:ストレッチに挑戦


攣るギリギリのところまでやってみる。かなり危険を伴う(w)ので覚悟が要る。更には下手をすると却って筋肉を痛めかねないので、その辺は自己責任に於いてよろしく。


【1】猫ののびのび、またの名を「平に、平に~~」

出来る限り腕を前に伸ばし、背中を引っ張る感じで息を吐きながら静止。とか言いながら10秒以内で止めないと胸筋が攣る。


【2】そのままの姿勢で、肩を左右に捻る。

何となくクロールの息継ぎをイメージして。

この時も、肩を前に持っていき背中を引っ張るように。
但し、この姿勢で5秒以上静止すると広背筋が攣るので、程々で止めないとストレッチどころではなくなる。


【3】ハイハイ姿勢で腹筋。

背中を丸めるのではなく、骨盤(仙椎)を引き上げる感じ。或いは腹筋を引き締める感じ。頭はおへそを見る感じで自然にだらんと。

無理に腰を反るのではなく、息をゆっくり吐きながらおへそを床につける感じで。反りすぎるとL5(第5腰椎)が痛くなるので、残念ながら静止は5秒が限界。


【4】腹筋運動が出来ないので、頸だけでなんちゃって腹筋。

とは言えこれもなかなか腹にクる。ただし、やりすぎると逆に頸椎を痛めるので、静止は5秒以内、ゆっくり息を吐きながら、頸がだるくなる前に止める。


この程度でもそこそこの運動にはなるし、気持ちイイ程度でやると(普通の人がやるとほとんどストレッチになっていないとも言えるが)かなり上体が軽くなり、声出しが楽になる。

但し、何度も言うが、あくまでも線維筋痛症で末梢神経障害で脊椎側彎症で性同一性障害な声楽家としての非一般的な身体を元に話をしているので、健康体諸君はもう少し身体に負荷を掛けてもいいと思うし、或いは運動不足な諸君は下手をするとオレより負荷に弱いかもしれないので、声を出す以前に常に自分の身体と会話して、その時の状態をしっかり把握した上で何事もゆっくり行ってもらいたい。

それは運動だけでなく、演奏に於いても同じ事。


要は、歌う事自体相当の体力を使い筋肉を酷使する事を弁え、演奏前・声を出す前にはしっかりと身体を解す事が重要である、という事を心得てもらいたい。
演奏家即ちアスリートであるから。




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