自力と他力 ~ドМの極意

 

力が入る入らん以前の問題。

楽器の中には、腕を持ち上げて楽器を支えるものがある。自分がやっているものでは、おりんちゃん(violin)とフルート。勿論肩まで上げるわけではないが、身体として腕の通常の位置である「降ろした状態」から「自発的に上げる」には、脳から腕神経に「腕を上げるために筋肉を伸縮させろ」と信号が入り、動かせるための力が入り筋肉が弛緩する事で腕が動く。すごいな筋肉! 当然ながら他力で腕を上下伸縮させる際は、筋肉を動かす必要がないので力は入らず筋肉は緩んだままである。

何かにつけ1が3くらいの負担になる小生の筋骨格構造。この「シャア」的仕様ゆゑに、本来なら負担になる筈のない事が負担として現れる。極端かつ解り易い例が、箸でご飯を食べるだけで上腕筋が疲労し拘縮し痙攣を誘発する。線維筋痛症かな、末梢神経障害かな、末梢っぽいな、知らんけど。何れにせよ何をするにもこんな調子である。

閑話休題そんなワケで、おりんちゃんもフルートも結局人体デフォルト位置から自力で腕を上げ、その状態で保持せねばならない。ただそれだけのことであるが、殊おりんちゃんに至っては、左手の角度がこれまた人体デフォルト位置より90度外反する。これが小生の身体に実はかなりの負担であったらしい。

確かに痛い。痛いんだが、あれやこれや試しながらなんとか少しでも痛くなさそうな角度を見出したりしておったんだが、東医2師をして残念な声を出さしめた程に、実は宜しくなかったらしい( ̄▽ ̄;)。フルートにしても、先日日曜に小1時間弱軽く吹いただけで疲れた自覚も痛みも何もなかったが、昨日今日と上腕二頭と肩甲挙筋のハリが全然取れんらしい<他人事。

更に今日は朝から第10肋間神経が痛かった。いつもは大体第8肋間神経なんだが。ついでに第3頸椎・第3胸椎も痛いしこれは多分ズレてるなと。そのせいか朝から頭痛もして、一応アスピリンの塊飲んどいた。何となく効いた気もするがすっきりとはしない。

先日土日は骨盤の角度があまり宜しくなかったらしく、両踵・左足第1指先・右足全指先・指腹・右足甲と足首に強めの痺れが発現した。

そろそろ気温が下がり始めたら神筋症w覿面。解りやすい身体である。


各方面(特に東洋医方面w)で「筋骨格を番号や名称で確実に言い当てる人初めてです」「よぉ自分の痛い場所が(胸椎)8番とか解りますね」と言われながらも、同時に助かりますとも言われてマニアックに話が弾む(笑)。

斯くして今日はなんと1か月ぶりに、頸椎・胸椎のW矯正を賜ってきた。これでも1か月持つようになったのはゴッドが一番ビックリかつ歓喜である。一時は下手すれば2日毎に矯正食らってましたからな。それだけ状態が悪かったとも言えるが、今は今で別に良くなったワケではなく、筋硬直自体は以前より強くなっているらしい。拘縮強直の出方や範囲、深度や重症度が以前とまた違う感じで現れてきているのがちょっとなぁ…とあまりいい傾向ではないらしいニュアンスであるが、それでも矯正の回数が減っただけでも身体への負担のみならず、懐への負担も軽くなるわけである。

まぁそんな身体で歌ってる事自体、ドМと言われる所以である。


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このHPは、楽器本体である身体と声を通じて、線維筋痛症で末梢神経障害で脊椎側彎症で性同一性障害の声楽家@♪こーへー♪自身に起こる希少な症状と現状を、少しでも多くの人に知ってもらいたいという思いを込めた活動記録・告知サイトです。