2008.08.04 15:46■夏の終わり その日も僕は、いつものように部活の帰りを蒔野(ときの)と並んで、うだるアスファルトの道を歩いていた。特に何を話すでもないが、帰る方向が一緒なのと、何故かいつも自然と一緒にいた。他の部員とあまり話をしない僕も、蒔野とは気が合った。この地域一帯は元々湿地だったのを、埋め立てて舗装して出来たらしい。だから必要以上に湿度が高く、特に今年の夏は、...