SCOREMAKERの段をまたいだ変拍子の楽譜の書き方
(5/9画像・手順等少々修正済)
やっと解明しました!!!!!
この楽譜作成方法、KAWAIのスタッフブログを始めどこを検索しても載っていなかったのですが、試行錯誤の末独自に編み出した処理方法です(もしかしたら実はユーザーの中ではもう周知なのかも知れませんが(;^_^A)。我流ですが、同じ記譜処理で困っている人がいたら何某かお役に立てるかと思い、掲載しておきます。
結論から言うと、
不完全小節を作って、
そこに予告の拍子記号を入れる
だけ。
Scoremakerのいい所は、小節内に曲頭で示した拍子記号より拍が多くても足りなくてもお構いなしというところ(多ければ該当小節がピンクに、少なければ青くなる)。その辺り、ファジーなプログラムが有難いです(笑)。
まずは、カウント気にせず音符を配置していきます。
これを、下の楽譜のように整形したい。完成予想図がこちら☟。
同一段内での変拍子の表記は難なくこなすScoremakerですが、段を跨ぐとこうなります。
画像のように、予告の拍子記号が表示されません。拍子記号を小節のお尻に配置しようとしても強制的に小節頭に表示され、埒があきません。
よく聞くところでは、この状態で(若干音符の配置をずらしてスペースを確保した上で)一旦PDFに落とし、PDF上で拍子記号を描き込んだり線を消したりという小手先を駆使するという方法がありますが、もしかしたら…という試行錯誤の末、
小節番号を狂わせることなく、最初から最後までScoremakerのみで段跨ぎの変拍子の記譜を完成させる
事に成功(笑)しましたので、次にその手順をご紹介します。
◆空小節を追加する
まずは拍子記号を入れたい段の下段の最初の小節に1小節追加します。
小節を挿入すると常に選択した小節の前に追加されるので、とりあへず次段の先頭に作成し、上段に繰り上げます。
※この段階では、当然ながら2段目の小節番号は[6]になっています。
◆縦線を消す
予告の拍子記号を入れたい小節の縦線をクリックし黄色に反転させて、Delateします。
※ちょっと見難いですけど( ̄▽ ̄;)
◆空小節に拍子記号を入力する
パレットから該当する拍子記号を選択して配置します。パレットになければ、とりあへず何か配置しておき、後からプロパティで変更可能。
※たまに、空小節に拍子記号を入れた途端にオートスペーシング処理が掛かり、該当小節が下段先頭に移動することがあります。その場合は下段で拍子記号を入力した後、小節の繰り上げ処理をすればOK(バグかな?)。
◆小節を『不完全小節』にする
不完全小節とは、アゥフタクトの時に設定する「拍が足りないが成立している小節」のこと。該当小節をWクリックで選択し、プロパティを表示して『不完全小節』にチェックを入れることで、正式な小節と見做されます。また、嬉しいことに自動で幅が最小になるので、わざわざ位置合わせをする手間が省けます♪
この結果、2段目の小節番号が[6]から[5]に切り替わりました!!(プロパティには最初、小節番号が表示されていますが、チェックを入れると「---」に変わります)
すんばらしい!!ヾ(*´∀`*)ノ
自動演奏も、当然ですが空白小節はぶっ飛ばしますので、何の支障もなく恙無く進んでいきます。
◆複縦線に変更する
最後に、拍子が変わる小節の縦線をクリックし、複縦線に変更します。
(5か所がうっすら黄緑色に変わっているの解ります??(;^_^A [Ctrl]を押しながら該当線をクリックしていくと、一気に変更出来ます)
これで完成!!ヾ(*´∀`*)ノ
各手順は前後しても結果は同じです。やりやすい手順で、ポイントは冒頭の通り不完全小節を作って、そこに予告の拍子記号を入れればいいという事で(`・ω・´)b。
右クリック(或いはF4)でプロパティが表示されたり、[Ctrl]+[Z] でUndo が出来たり、一般的なPC操作が反映されている辺り、やはり使い勝手はかなりいいと感じているScoremaker。何より
軽いしバグが少ない!!
日本語の歌詞を扱う者としては、やはり国産プログラムは安定性抜群ですね(`・ω・´)b。更なる進化を大いに期待したいところです♪
以上、G-clef店主@♪こーへー♪でした。
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