ウォーミングアップ冬仕様


そろそろ寒さも本格化し始め、意思に関係なく許可もなくオレの身体が硬直しぃの筋張が酷くなりぃのする季節になってきた。昔は季節どうこうほとんど関係なかったが今となってはそんな訳で、更に11月ってのは何故か1年で一番咽喉の調子が悪くなる月なので、練習前のアップに時間を掛けるだけでなく、内容そのものに工夫が必要になってくる。ラジオ体操するためのストレッチをするために、身体を動かしやすく温めるみたいな?(<めんどくさっ!!)。ここ暫く頸椎の状態はかなり宜しいらしく、自覚症状もほとんど無ければ骨格的にも然程悪くない。前々回(約1ヶ月半前)の鍼治療の際に受けた頸部のちょっと強めパルス治療から、驚く無かれ、頸椎矯正はたったの3回!! オレにとっては驚異の回数である。下手すると2日に1回せにゃならんくらい状態悪い時もあった。どんだけ出費嵩むねんっ?!


で、アップの話だが。

上半身と頸肩部周辺に余計な圧が掛からぬよう、とにかく脱力したまま声が出せるように、声の通り道をいつもより広めに整備しておかねばならん。ただでさえ声を出すまでに最低30分は掛かる身体になった今、まず「出す」ところまで通常メニューで約30分、そこから冬仕様の追加アップ開始。まぁ要は歌いながら徐々に慣らしていくわけだが、その歌い方がちょいとばかしオレ流。ハミングで、母音で、mpで歌うんだが、歌う姿勢が完全前屈。所謂鉛直方向下向き。腰にはちょぃと負担だが。

曲に因って言語に因って音程に因っては、たまに頭に血が上る。それでもそのまま如何に楽に声を出し続けられるか、その限界を超えるというか身体に刺激を与えて極限を覚えさせるというか。

この状態でしばし歌いつつ、たまに前後に軽く揺すってみたり肩をぶらぶら揺らしてみたり、その揺れに腕もぶらぶらと為すがまま。完全に脱力していれば勝手に揺れるしそのうち止まる。気をつけるのは、頭(頸)を前に反らさないこと。頭こそ重力に従って落とし、視線は足首付近を見るようにして頸椎・後頭部筋群に余計な力と負担を掛けないようにする。そのための前屈なんで。その為の鉛直方向下向きなんで。脊椎を意識しながら。こうすると不思議なくらい高音が出し易くなる。あまり長いことやっていると本気で腰もイワすし頭に血が上ってきて怪しい状態にもなるのでその前に止めるが、まぁそのくらいの時間掛ければいいだろうということで。こうして所謂「音抜き」をしておくと、いざ身体を起こして深呼吸した後、力がいい具合に抜けて息の通り道もまっすぐに整備されて余計なものも掃除されて、完全な頭声の花道が出来上がる。さすればそこを、朗々とゆっくりじっくりたっぷり歩いていけばいいだけ。

あとは言葉。下手にデックングしたりせず、「詩を詠む」ことに重きを置いて言葉に忠実に口を動かし、頬骨高くテンション高く。実は最近基本に返って、鏡を見ながら歌ったり録画したりして、口の形や姿勢を再確認しながら歌うようにしている。いいビデオカメラも買うたしな。

最近高音の出し方は、川島かず子(和子)さんちょっと意識してみたり。『宇宙戦艦ヤマト』の、あのオブリガート(ヴォカリーズ)のソプラノ歌手。驚異の安定感である!!!




G-clef

このHPは、楽器本体である身体と声を通じて、線維筋痛症で末梢神経障害で脊椎側彎症で性同一性障害の声楽家@♪こーへー♪自身に起こる希少な症状と現状を、少しでも多くの人に知ってもらいたいという思いを込めた活動記録・告知サイトです。