W-High G



どえりゃぁもんが出てきた……Σ(゚д゚;)


もうかれこれ7年ほど前の演奏であるが。歌ったことを忘れていたくらい、人生で恐らくこの1回しか歌ったことがなく、当然ながら例え健康体であったとしてももう歌えないであろう1曲。


アリャービエフ作曲「うぐいす」。


実は最近ロシア歌曲集2になってやっと掲載され出版されたので勿論購入したが、知ってるのと演奏が全然違う……( p_q)

我々が大学時代はまだ楽譜すらなく、師匠がソ連時代の大ソプラノ@アラ・ソレンコヴァの歌うレコードを持っておられ、研究室で聴かせてもらってダビングしてもらい、うなされるように聴きまくった。惚れに惚れ込み、師匠からも「いつか君もこれ歌ってごらん?」と勧められた。君なら歌えるんじゃないかな、と。


何より W-High G が出るから。


だけではなかろうが、ソレンコヴァ版の楽譜で歌いたいもんだから、楽譜がないならと自分で起こしてピアニストに掛け合うも、民謡形式なのでテンポ配分がやたらとややこしく、片っ端から断念。この演奏会でとうとう本番にこぎつけたものの、この3ヶ月後ホルモン治療を開始し、更には実はこの2ヶ月前に歩けなくなっており、既に症状は進行開始の矢先であった。正に「もう今しかない!」の勢いで歌った筈である。

自分で聴いてもドン引いてしまうくらいの高音と伸び。歌えてたんやなぁ自分……40です、この時。

終ぞ歌いそびれたと最近まで思い込んで残念がってたので、いい掘り出しもんを見つけて小躍りしましたさ♪

当演奏会では他にも、フルートやクラリネットとのアンサンブル曲を編曲した超絶技巧作品を歌っているので(それも英語作品!)、興味ある方は是非下のリンクからご一聴を。

なんか今でも歌えそうな気がしてきた……w




G-clef

このHPは、楽器本体である身体と声を通じて、線維筋痛症で末梢神経障害で脊椎側彎症で性同一性障害の声楽家@♪こーへー♪自身に起こる希少な症状と現状を、少しでも多くの人に知ってもらいたいという思いを込めた活動記録・告知サイトです。