ベルカントとドイツ唱法

 

まぁ日本の音楽系大学ではまずドイツ唱法が支持されています。それ自体悪いものではないし、歴とした歌唱法ではありますが。国樂発展に於ける黒歴史はさておき。

小生、浪人時代に師事した師匠はベルカント唱法の歌手でした。まぁイタリア歌曲専門の方だったので当然ですか。

ざっくり言えばベルカントは『イタリア歌曲用の発声法』、ドイツ唱法は読んで字の如く『ドイツ歌曲用の発声法』。言語によって当然発音は違うので確かに言い得て妙であり、イタリア歌曲とドイツ歌曲では歌うにあたって重視するポイントも違うと言われており(イタリア歌曲は母音重視、ドイツ歌曲は子音重視)、イタリア歌曲嫌いな上にドイツ歌曲を歌う機会が増えた小生学生時代には、自然と(?)ドイツ唱法寄りになっていった嫌いはあります。とか言いながら半分以上ロシア歌曲やってましたけど( ̄▽ ̄;)。日により歌によりベルカントとドイツ唱法を行ったり来たり……要は安定してなかったというだけの事か。

因みに大学の先生方は皆ドイツ唱法でしたっけねぇ<殆ど東京芸大の先生だし。

とは言え。

ベル・カント=Bella Voce Canto(美しい声で感動させるもの)というだけあって、ベルカント唱法は楽していい声を出せる、実は最強の歌唱法であったりするわけです。

それをひしひしと感じるようになったのはこの2年くらい。勿論ジュジャーノ教に入信してw、それを再確認するわけですが。

小生、普段から特に後頭筋・頸部筋・舌骨筋の拘縮が激しく、軽く喉頭痙攣も起こります(家系的に睡眠時無呼吸が背後にあるらしい)。この場合、ドイツ唱法ではたちまち皆目太刀打ち出来なくなるのであります。そこで出ました

ベル・カント唱法!

声帯は鳴らすものではなく、合わせるだけで勝手に鳴るもの

その為に必要な筋肉の動きさえしっかり実感して思うように動かせさえすれば、小生みたいな身体でも楽に歌えますのよ(*´艸`*)オホホ。確かにその為には全身が柔軟でないといけませんけどね。準備運動大事ですけどね。アスリートですから。当然のことです。

そして何故か最近ふと気づいたことにゃ。

攻殻機動隊の傀儡歌、準備運動(発声練習)に最適ちゃいますの?!(≧▽≦)

西田社中、民謡発声法ですからね。ある意味最強ですからね。小生も修業時代、いい例として民謡発声法を参考に教えられました。完全に前方単一指向性の発声ですよ。もう突き刺さりますよ。力配分間違えたらこの声出ませんから。ちょっとでも当てる所間違えたらこの声になりませんから。

そんなワケで傀儡歌歌った後で練習したらまぁ!

ベルカントで楽に出せますやん?!

まぁ小生のはクルーン唱法ベルカントの相の子(近代ベルカント?)みたいなもんですけど( ̄▽ ̄;)。

以上、小生の個人的備忘録でしたw。


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