不便者である演奏家の視点から


以前ちょろっと、車椅子で利用出来るサロンホールが無い、無ければ造ってしまえという自給自足妄想劇場のブログを書きました。

が。

このまま妄想で終わっていてはいかんだろという事で、実際に実現に向けて動く事となりました。取り急ぎ、3年計画です。出来るかどうか解りません、ではなくやるんです、やらにゃならんのです。

 

事の発端は、小生車椅子ライダーになって、兎角バリアフリーとかいう代物が不便者目線で作られたものではない事に、大いにツッコミ入れざるを得ん状況に多々直面してきたことにあったり。

昨年東京演奏会の際、場所を探して数十件ピックアップし、HPを見てみたり実際アプローチしてみたりした結果、そもそもアウェイ云々以前に車椅子で利用出来るホールがチェリーホールさん1件だけだったという事実があったり。

或いは小生率いる車椅子メンバーによるアンサンブルの練習にも、立地的料金的広さ的に適度な場所を見つけた所で、車椅子で利用出来ず振出しに戻らざるを得なかったり。

更には大きなホールでさえバリアフリーなのは客席だけで、バックヤードや楽屋は言うに及ばず、舞台ですら難問山積。小ホールレベルかそれ以下のサロンになると問題外の始末。配慮の無さも問題視レベルで、結局一般人より選択肢は1/10かそれ以下に絞られて活動以前の問題という為体であったり。

演奏家側に車椅子ライダーがおる事も想定出来るやろ?! パールマンかて車椅子やん。なんでホールのバックヤードって普通に荷物の搬入も大変なくらい迷宮状態なん?!?!:(;゙゚''ω゚''): と日夜ツッコミ入れつつ悶々としておったわけです。

 

とどのつまり、当事者が動かねば何の本来性もないワケで、世間のバリアフリーは結局所謂『健常者』と呼ばれる行動に何の不便もないお方々が、消防法の兼ね合いだの助成目当てだのによる自分たちの都合で「作ればいい/あればいい」感覚でしか作っておらず、動線に至ってはナニそれなんでそんな迂回せなアカンねんとか、あったから即それが我々にとってホンマに便利且つ助かる物になっているかと聞かれたら、恐らく世の9割方は無用の長物寧ろただの迷惑物件でしかなかったりするのです。

とは言え小生当然資金はありません。人脈もありません。どないして進めたらえぇのんかも解りません。持ってるものはただただ熱意だけ。とは言え3年計画のケツだけはしっかり出来上がっております。後はそこから逆算して進めていくだけ。とは言え小生...D.S.。

 

我々やはり人前で演奏してナンボです。動けなくなるまで演奏したい。その場所を作りたい。そして動けなくなった暁にも少しでも何ぞ音楽に貢献したい。或いは若い衆や場所を探されている小回り重視の演奏家を手助けしたい。自分が住んできた大好きな泉北を、音楽で盛り上げて恩返ししたい。色々考えてたらやはり妄想では終われなくなった次第です。
悶々としてる間に、今年半年過ぎてしもたゃないの<妄想長すぎやろΣ( ̄ロ ̄lll)。

自分の後輩にも、車椅子で今も活動してる子がおるらしく(卒業してから永らく逢ってないけど)、是非これからも頑張って歌い続けて欲しいと思う。折角ならうちのサロンでコラボしたいな(`・ω・´)b。

 

そんな訳でして、実現に向けて何ぞ協力してやろうと思うてくださる方、どんな形でも構いません、是非コメントでもメールでもなんでも結構ですのでご一報くだされば幸いです。
或いは、こんなん考えてる奴がおるねんなぁ、くらいで構いません。是非とも頭の隅に留めておいていただければ。


G-clef

このHPは、楽器本体である身体と声を通じて、線維筋痛症で末梢神経障害で脊椎側彎症で性同一性障害の声楽家@♪こーへー♪自身に起こる希少な症状と現状を、少しでも多くの人に知ってもらいたいという思いを込めた活動記録・告知サイトです。